空き家問題が年々深刻化しており、持て余している空き家をお持ちの方もおられるでしょう。
ただ保有しているだけでは、固定資産税など経費ばかりがかかってしまいます。
また、長期間空き家を放置しておいて、特定空き家に指定された場合、固定資産税がさらにアップしてしまいます。
ここでは、空き家を有効活用する方法についてご紹介しましょう。
1.空き家の有効な活用方法
空き家を有効活用する方法は、次の3つが代表的です。
1-1.空き家を賃貸物件にする
空き家の状態が良く、利便性の高いロケーションに位置する場合は、賃貸物件として家賃収入を得るという活用方法があります。
築年数が長い物件でも、現行の基準にそった建物にリフォームすることで、賃貸物件として貸出して家賃収入が得られるでしょう。
戸建てを賃貸経営するほか、シェアハウスや民泊の経営を行うことも可能です。
家賃収入が得られると、固定資産税の支払いの負担がなくなります。
1-2.建て替えて賃貸物件にする
状態の悪い空き家は、取り壊して新しく建て替えることで、賃貸物件として活用できます。
賃貸に適した物件に建て替え、収益性を上げることも可能です。
ただし、解体費用や建築費用などコストもかかるため、立地が良い都市部などでなければ収支が合わないケースもあります。
1-3.更地にして別の土地活用を検討する
建物が老朽化している場合は、取り壊して更地にすると、有効活用できます。
都心部であれば、駐車場などとして活用でき、人口が少ない地域では太陽光発電施設などとして活用することが可能です。立地に合わせ、さまざまな活用方法が考えられます。
ただし、更地であると固定資産税が高くなる場合もあります。
空き家の解体費用についてこちらで解説しております⇂
2.空き家を活用する際に注意するポイント
空き家を活用したからといって、必ずプラスになるとは限りません。
空き家を活用する際に注意すべきポイントは、次の3つになります。
2-1.空き家の期間を短くする
何よりも、空き家の期間を短くすることが大切です。
空き家の期間が長いほど、税負担が大きくなったり、犯罪の温床になったりと、リスクが大きくなります。
空き家になると劣化速度も早まり、自治体から特定空き家に指定される可能性もあるでしょう。
2-2.費用を把握しておく
空き家をそのまま活用できれば問題ありませんが、リフォームしたり、建て替えたり、更地にしたりする場合は費用がかかります。
そのため、賃貸にするまでにはどれぐらいの費用がかかるのか、また、ランニングコストも把握しておく必要があります。
費用を回収できるまでにどれぐらいかかるかなど、事前に計算することが大事です。
2-3.収益を得られない可能性がある
シェアハウスや民泊など、比較的新しい活用方法に挑戦する場合、どれぐらいの利益が得られるかの予想が難しくなります。
民泊はシーズンによって需要も異なるほか、シェアハウスはランニングコストがかかります。
見切り発車で始めてしまうと、損失が出る可能性も否めません。
3.収益が得られない場合は売却もあり
空き家を収益化するのが難しい場合は、売却するという方法もあります。
売却すると現金収入が得られるほか、固定資産税に煩わされることもなくなります。
空き家の売却方法は、次の2種類です。
空き家売却のメリットとデメリットについて解説しております⇂
3-1.空き家をそのままの状態で売却する
空き家は、中古住宅として売却できます。
ただし、築20年以上の建物は、古家付き土地として販売するのが一般的です。
中古住宅は費用を抑えてマイホームを購入したい方からの需要があるので、古家付き土地は解体費用がかからずお得に売却できるのが利点です。
売却する際は不動産会社と契約し、購入者を仲介してもらい売却するという形になります。
立地や状態が良い物件は早く売却でき、立地が悪く状態も悪い物件は、売却に時間がかかることもあります。
3-2.買い取りを依頼する
できるだけ早く売却したい場合は、不動産業者に直接買い取りを依頼することも可能です。
仲介で空き家を売却する場合、売却時期は予測できません。
物件によっては、半年以上かかることもあります。
直接不動産会社に売却する場合は、最短1週間程度で売却契約ができ、1ヶ月ほどで売却が完了します。
ただし、リフォーム代が差し引かれた金額で買い取られるため、相場よりも低い金額での買い取りになるのが一般的です。
4.まとめ
空き家はそのまま放置していても、固定資産税などのコストがかさむばかりです。
有効に活用して、利益を得るのが良いでしょう。
また、空き家を有効活用するのが難しい、損失が出てしまうと予想される場合は、売却するのがおすすめです。特定空き家に指定される前に活用・処分してしまいましょう。
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