親が亡くなったあとの家ですが、どのようにすべきか迷ってしまう方も多いです。
はじめてのことになるため、ついつい決断が後回しになってしまうことも少なくないでしょう。
結果的に放置してしまうことで後悔するはめになってしまうこともあるため、あらかじめ考えておくべきです。
そこで今回は、親が亡くなった後の家の扱いについて、おすすめの手段をご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。
1.親が亡くなったあとの家を相続する
親が亡くなったあとの家ですが、まず考えられる手段としては「相続」が挙げられます。
残しておく何かしらの理由がある場合には、相続することで家を所有することになるでしょう。
1-1.相続する場合の注意点
親が亡くなったあとに家を相続する場合、まずは「建物の劣化状況の確認」をしましょう。
基本的には築年数が数十年経過しているケースが多いです。
経年劣化によってそのまま住み続けるのであれば不便に感じることもありますし、建築時期によっては耐震基準が現在とは異なっており、安全面に関しても不安を感じるかもしれません。
実際にその家で済むためにそのままでは難しく、リフォームなどを行う必要が出る可能性もあります。
そうなると住みはじめる準備が整うまでにさらに費用が発生することになるでしょう。
その点も踏まえて相続をするかどうかの判断をすることになります。
1-2.相続の流れ
相続の流れですが、まずは「死亡届けの提出」からはじまります。
相続元となる被相続人が死亡したことを処理してもらわなければなりません。
その後、「準確定申告」を行うことになります。
被相続人の所得税を計算した上で、納税と申告を済ませます。
最後におこなうのは「相続税の申告」です。
相続するものの総額が判明次第、相続税の算出を行います。
税金額が明確になったら納税しましょう。
実際には細かい手続きなどが多く存在していますが、基本的な流れとしては以上となります。
1-3.相続には税金が発生する
相続の流れでも触れていますが、親が亡くなったあとの家を相続する場合には税金の支払いが発生します。
それが相続税です。
相続する家だけでなく、相続するものの総額に対して発生する税金となります。
いくつかの控除があるため、それらも考慮した上で最終的な納税額が決定するのです。
また、兄弟がいるなど、相続する人数が複数の場合には計算が変動することになるため、素人が行うべきではありません。
はじめから専門家におまかせすることをおすすめします。
株式会社未来クリエイトでは、必要に応じて信頼のおける弁護士・税理士・司法書士等の専門家の無料紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。
相続した場合の税金はこちらで解説しておりますので、よろしければご覧ください↓
2.親が亡くなったあとの家を処分する
親が亡くなったあとの家を処分するという手段も選択肢の一つです。
すでに家を持っているので必要なかったり、老朽化しているなどの理由から選択されたりする方も少なくありません。
2-1.親が亡くなったあとの家を処分するメリット
親が亡くなったあとの家を処分する場合ですが、「現金を手にすることができる」というのがメリットとしてまず挙げられます。
そのままにしてしまうと使用しなければ空き家になってしまいますが、それを処分することで売却金を現金として手にすることが可能となります。
土地や建物の価値次第で金額は変わってきますが、住宅ローンが残っていない状態であれば、少なからず現金は残ることになるでしょう
家も立派な資産です。
親が残してくれた大切な資産を意味のある形で手にするための手段とも言えます。
もう一つのメリットとしては、「固定資産税がかからなくなる」というものです。
相続した家を所有している場合には、固定資産税が発生します。
所有しているだけで発生してしまう税金は負担になることは間違いないでしょう。
2-2.親が亡くなったあとの家を処分する際のポイント
処分することに決めた親が亡くなったあとの家ですが、処分するスケジュールをしっかりとたてることをおすすめします。
親が亡くなった直後は気持ちの整理がつかないため、ついつい処分も後回しになってしまいがちです。
それは仕方のないことですが、うっかり忘れてしまうリスクがあります。
処分すると決めた時点で、おおよそでかまいませんのでスケジュールを立てておくことによって、スムーズに処分することが可能となります。
家を処分するためには、家具などの処分も事前に済ませなければなりません。
遺品になるためそう簡単に処理するということは難しいでしょう。
気持ちの整理をしながら荷物の整理も行うことになります。
それらも考慮してスケジュールをたてることが大切です。
3.親が亡くなったあとの家は無駄のない手段がおすすめ
相続と処分という手段がありますが、決め手となるのは無駄のない手段かどうかという部分です。
相続をする場合には、使用する目的が決まっている必要があるでしょう。
もちろん目的がない場合でも相続は可能です。
しかし、その場合には結局相続したにも関わらず空き家のまま放置になってしまう恐れがありますし、それでも固定資産税は発生してしまいます。
意味もなく税金を払い続けることは負担でしかありません。
いま住んでいる家を引き払って相続した家に住む場合や、将来的に子どもに譲る想定がある場合であれば相続をする価値があると言えます。
そうでない場合には相続するメリットはないでしょう。
一方で処分する場合ですが、いくつものメリットが存在しています。
家そのものを資産として受け取るのではなく、売却した際に発生する現金を受け取ることができるという点です。
現金はさまざまな目的で使用することが可能ですので、大きなメリットとなります。
売却することで固定資産税は発生しなくなりますし、ランニングコストも一切発生しません。
ただし、親の住んでいた家ですので、少なからず思い出などが残っていることも考えられます。
その大切な場所を失ってしまうことになるため、慎重に判断をするべきかもしれません。
相続をするにしても、売却をするにしても、早い段階で決める必要があります。
親が亡くなってしまったあと、気持ちの整理がつくまでの間は家のことを考える余裕がないかもしれません。
しかし、後回しにしてしまうことで無駄が発生してしまう恐れがあります。
必要であれば速やかに相続の手続きを済ませて、必要がないのであれば処分するための手続きをすすめるようにしましょう。
いずれにしても専門家の力を借りなければすべてを滞りなく完了させることは難しいです。
どちらにするか迷ってしまった場合には、専門家にアドバイスをしてもらうこともおすすめです。
決断することがなかなかできずに無駄に放置してしまうことがなによりもったいないことです。
余計な費用が発生してしまうことがないように、スムーズに進めましょう。
あらかじめ想定しておくことも重要です。
4.まとめ
親が亡くなったあとの家の扱いですが、相続あるいは処分のいずれかになるでしょう。
使用する目処がある場合には相続するべきですが、とくに不要ということでしたら売却などで処分しましょう。
使用する目的などがないのに所有していると、それだけでランニングコストが発生してしまうのでもったいないことです。
無駄のない手段を選択することをおすすめします。
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