中古住宅を所有していて売却を検討している方の中には、「買取ってどういうこと？」「買取の場合に気を付けなければならないことはある？」というように、買取について詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中古住宅の買取についてその特徴や注意点、買取業者の選び方のポイントを解説します。
後悔せずにスムーズに売却ができるように、ぜひ最後まで読み進めていただけると幸いです。
1.中古住宅の買取とは？
中古住宅の「買取」とは、不動産会社を介してその先にいる相手にこれまで住んでいた住宅を購入してもらう「仲介」ではなく、不動産会社に直接買い上げてもらうことをいいます。
中古住宅の買取を検討する際には、以下の2つの特徴を知っておくことが大切です。
1-1.買取価格は仲介の7割程度の金額となる
中古住宅の買取を選ぶ場合、注意したいのは不動産会社による買取価格は仲介の7割程度の金額になってしまうことです。ただし、仲介の時に支払わなければならない仲介手数料は必要ありません。
なぜ買取価格が仲介によって売却した場合の金額よりも低くなってしまうかというと、不動産会社にとって買取価格は他の業界における商品の仕入れ価格と同じだからです。
不動産の売り手から仲介手数料が入ってこない上に買い取った中古住宅を第三者に売却する際には、必ず修繕しなければならないため、必然的に買取価格は一般消費者が購入する金額よりも低くなります。
そのため、中古住宅を売却する際によく検討しないまま買取という方法を選ぶと、仲介で一般消費者に売却するよりも低い金額でしか売却することができず、がっかりしてしまう可能性があります。
1-2.現金化が早い
ただし、買取には中高住宅の現金化が早いという特徴があります。
不動産会社によるものの、現金化できるまでの期間は数週間から1ヶ月程度です。
仲介の場合は物件によっては買い手が現れるまで長期化することがありますが、買取ならば売り手と不動産会社の双方が買取価格に納得すれば短期間で売却して現金化できます。
買取では、仲介と違って一般消費者が購入する場合に比べて価格は低くなる傾向があります。しかし、中古住宅を所有している間はずっと税金や管理費が必要になるため、できるだけ早く手放したい方や直近でまとまったお金を手に入れたい方にとってはメリットが大きい方法なのです。
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2.中古住宅の買取をする時に気を付けたいこととは？
中古住宅の買取をする時には、以下のように気を付けたいことが2つあります。
これらの注意点を意識しないまま買取を進めると後悔してしまう可能性があるので、十分に気を付けるようにしましょう。
2-1.最後まで「仲介」という選択肢を諦めない
「自分が所有する中古住宅の場合、売却するなら買取の方がいいのではないか」「仲介は時間がかかりそうだから買取にしよう」と思っていても、最後まで「仲介」という選択肢を諦めてはいけません。
たとえば、再建築不可物件は不動産会社から仲介を断られるケースがありますが、管轄の特定行政庁が許可をしたり再建築が不可能な原因を解消できれば建築が可能になります。
また、仲介で買い手が現れなかった物件であっても、相場よりも売却金額を下げることにより買取金額よりも高値で売れる可能性があります。
そのため、最後まで「仲介」という選択肢を諦めず、仲介ができないかどうか信頼できる不動産会社に相談してみましょう。
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2-2.「買取保証サービス」を検討する
「買取保証サービス」とは最初に設定した期間内は仲介を目指して不動産会社が買い手を探してくれて、その期間が過ぎると買取になるというものです。
この買取保証は仲介によって買取価格よりも高く売却できる可能性を残しながらも、現金化したい期限がある場合におすすめの方法です。
仲介を行う期間や最終的な買取価格については、売り手と不動産会社の間で話し合って決めることが可能です。ただし、物件によっては買取保証サービスが適用できないケースがあるので、事前に確認するようにしましょう。
⇂買取保証サービスを解説しております⇂
3.中古住宅の買取業者の選び方のポイント3つとは？
中古住宅の買取の特徴や気を付けたいことを踏まえた上でやはり買取を希望する場合は、業者選びが非常に重要となります。
なぜなら、業者によって買取価格が異なるからです。
ここでは買取業者の選び方の3つのポイントをご紹介すので、ぜひ参考にしていただければと思います。
3-1.業者の得意とする物件種別を調べる
まずは、業者の得意とする物件種別を調べましょう。なぜなら、マンションしか取り扱っていない業者に戸建て住宅の買取を依頼しても断られてしまう可能性があるからです。
とくに都市部では、マンションを専門に取り扱っている業者は少なくありません。
そのため、ホームページを見て事前に取り扱い物件種別について調べておきましょう。戸建て住宅の買取を得意としているような業者は物件種別を問わず買取実績が豊富である傾向があるので、安心して任せられます。
3-2.業者のそのエリアでの買取実績を確認する
次に、業者のそのエリアでの買取実績を確認しましょう。
全国的に有名な不動産会社であっても、そのエリアのネットワークや顧客情報については地元密着型の不動産会社の方が優れていたり情報量が豊富であったりすることはしばしばあります。
中古住宅があるエリアにおいて豊富な買取実績がある業者を選ぶと、不動産としての価値をしっかりと理解して買取価格に反映してくれる可能性があります。
そのため、ホームページを見る時は得意とする物件種別だけでなく、買取実績についても確認しましょう。
3-3.買取価格を比較する
最後に、候補に挙がってきた業者を２社程度に絞ってから買取査定を依頼し、買取価格を比較しましょう。他の方法としては、手当たり次第たくさんの業者に買取査定を依頼するというのもひとつです。しかし、その場合は後日それぞれの業者から電話がかかってきて対応するのが大変な上に、どんな特徴を持つ業者がどの程度の買取価格を提示してくれたのか情報を整理できずに頭の中で混乱してしまう可能性があります。
そのため、買取査定を依頼する業者は自分が所有する中古住宅の種別を得意としていてそのエリアでの買取実績が豊富な２社程度に絞るのがおすすめです。
その中からもっとも買取価格を高く提示ししてくれた業者を選びましょう。
3.まとめ
不動産会社に直接中古住宅を買い取ってもらえる「買取」は、買取価格が仲介の場合の7割程度の金額になってしまうものの、現金化が早いという特徴があります。
買取という方法を選ぶ際に気を付けたいのは、最後まで「仲介」という選択肢を諦めないことです。
また、「買取保証」という手段も検討してみましょう。
買取業者の選び方のポイントとしては、業者の得意とする物件種別やそのエリアでの買取実績を確認することがとても大切です。
また、相見積もりをする業者は２社程度に絞って買取査定を依頼し、買取価格を比較してからもっとも高い金額を提示してくれた業者を選びましょう。
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